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約1ヶ月でAWS ソリューションアーキテクト アソシエイト(SAA)に合格したので勉強方法などをメモしておく

育児休暇中の時間を利用して、約1ヶ月の準備期間でAWSソリューションアーキテクト アソシエイト試験(以下SAA)に合格した。

勉強方法や参考書などをメモしておく。

 勉強を始める前の状態

前職では、環境の一部にAWSが使われていた。具体的には、EC2、RDS、ElastiCache、S3いずれもSAAの試験においては出題率が高いサービスであり、それぞれがどのような役割であるかということは理解できていた。

しかしながら、自分の役割はサーバーサイドのアプリケーションのエンジニアだったため、位置から構成を設計するなど技術選定には関わっていなかった。そのため、試験の準備にあたっては、それぞれのサービスについてアーキテクチャの設計ができるレベルまで、改めて体系的に理解する必要があった。

 

利用した参考書・教材

この1冊で合格! AWS認定ソリューションアーキテクト - アソシエイト テキスト&問題集 

こちらの本は、以前一度受験しようと思い立った半年ほど前にたまたま本屋で見つけて、買った本。一通りの主要なサービスの説明は記載されている。一部解説が物足りない部分もあるが、SAA試験の出題範囲と各サービスの出題ボリュームに沿っている。

最初の取っ掛かりとして一通り流して読むことと、後述のUdemyの模擬試験をひたすら受けて、振り返りの際にクイックに情報を参照する際によく利用した。

ただし、「この1冊で合格!」と謳われているものの、この1冊だけで合格は正直難しいと感じた。

Udemy これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座(SAA-C02試験対応版)

一通りのサービスのハンズアウトの動画と3回分の模擬試験がセットになっている。定期的にアップデートされており、変更が絶えず行われているAWSにおいては前述のような書籍の教材にはないメリットと言える。

ただし、テキストベースの教材とは違い動画のため自分のペースで読み進めることができない、あとから振り返る際に必要な情報に手軽にだどりつけないという点がデメリット。(そのため振り返りの際には前述のテキストを主に活用した)

ハンズアウトの内容は充実しているため、AWSを触ったことがない人でも一通り動かしてみることができる。試験の問題を解く上でも、実際に触った事があることで、イメージが湧きやすくなると思うので、触ったことがない人はぜひハンズアウトは一通り動かしたほうが良いと思う。

自分の場合は一度は触ったことがあったので、基本的には倍速再生で流し見をした。

試験問題のレベルは本試験に近く、前述のテキストだけではカバーできていないことがはっきりとわかったので、とても良かった。

通常は12,000円とお高いが、Udemyは定期的(1〜2週間に1度ぐらいのペース)でセールをやっていて1,200〜1,800円の価格で購入することが可能。焦らずセールを待って買うのが良い。また、こちらの講座を購入すると後述の模擬試験の講座のクーポンが送られてくるので、クーポンの期限が切れる前にそちらの模擬試験の講座も購入するのが良い。

Udemy - これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座(SAA-C02試験対応版)

Udemy - 【SAA-C02版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問)

前述のUdemy講座と同じ方が販売している模擬試験の詰め合わせ6回分。前述の講座の3回目の模擬試験と同じものが含まれているので実質的には5回分となっている。

前述の3回分よりやや難易度は高い問題が詰め合わされているが、レベル的には本番の試験と同じなのでぜひ一通り答えを覚えるまで解くことをおすすめする。

Udemy - 【SAA-C02版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問)

AWS サービス別資料 (Blackbelt)

https://aws.amazon.com/jp/aws-jp-introduction/aws-jp-webinar-service-cut/

AWSが公開している各サービスの解説資料。テキストやUdemyで解説が足りていない内容や模擬試験で初めて出てくるワードについての確認など、補完的な使い方をした。各サービスにおけるオプションの比較などわかりやすくまとめられているため、どうしても模擬試験の問題だけでは覚えられない場合は、こちらの情報を集めて整理するのがよい。

勉強方法

1週目

「この1冊で合格! 〜」のテキストを読み進める。巻末の練習問題を解いたところ結果が思わしくなく、この1冊では合格できないことを悟りUdemyを購入。週の後半からハンズオン動画を流し見する。

2週目

引き続きハンズオン動画を流し見。一通り見終わり模擬試験をとき出す。1日1回分の模擬試験を解き、1周目は約5〜7割の正解率。

3〜4週目

Udemyの模擬試験を購入。こちらも1日1回分のペースで模擬試験を解く。約5割前後の正解率。

不正解した問題や模擬試験で初めて見たワード、振り返っておきたいワードを中心にスプレッドシートにまとめ、Blackbeltも活用してじっくりと時間をかけて内容を理解していった。

その後、Udemyの模擬試験2周目。一度解いている問題なので1日2〜3回分を一気に解く。

8〜9割正解できるようになっていたので本試験に申し込み。申し込み日の3日先から試験日を指定することができた。

受験

テストセンター

当日、テストセンターの受付開始時間まではテキストを読みながら過ごした。10時15分受付開始、10時30分開始というスケジュールで申し込んでいたが、10時過ぎに入館したところ「もう始められますがいかがしますか?」と聞かれたので前倒しで開始することにした。

試験中

模擬試験の感触として、65問を1時間前後で解けると予想していたので、残りの時間でもう一度全問題を見直すことにしていた。予想通り65分程度で1周解き終わり、30分ほどかけて見直し。

出題内容としては、問題文がUdemyと全く同じものは出ないものの、Udemyの模擬試験で何度も繰り返し出ていたような問題は出題された。じっくりやっておいて損はなかったと思う。

「時間をかけて考えれば必ず正解にたどり着ける」といった類の問題はないので、「覚えていないことはわからない、2択まで絞ったらあとは運」ぐらいの割り切りで一通り解いてしまうのが良いと思う。

結果

無事合格。

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試験結果

感触としては、45%:確実にあっている、45%:2択までは絞れる、10%:絞れない(問題の日本語訳が怪しいもの含む)、といった手応え。点数的にもおそらくあっていたと思われる。

振り返りと今後に向けて

最もメジャーなクラウドサービスであるAWSの主要サービスを体系的に理解できたと思う。復帰しても直近の業務ではAWSを使う予定はないし、そもそも自分はインフラよりはアプリケーション寄りの人間であるため自分が設計に携わることはないが、それでもインフラエンジニアとの会話の目線を合わせるための材料にはなると思う。

また、海外の主要なSaaS製品はAWSを使っているものが多いため、今後SaaS製品を扱う際にも、知っておいて損は無いのではないかと思っている。