わたろぐ

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約1ヶ月で統計検定2級に合格したので参考書や勉強法などをメモしておく

5月から取得している育児休暇中の時間を使って、約1ヶ月の準備で統計検定2級に合格したので、学習内容などをメモしておく。

勉強を始める前の状態

私は大学が理系で情報系の学科が選考だったため、確率過程論・確率統計論などの授業は必修科目であり履修していた。しかし、内容としては条件付き確率が扱われた程度だったため、統計検定2級の出題範囲に対してはあまりカバーできていなかった。

研究や卒業論文などでも統計を扱うことはなかったので、実用したことはほぼなし。(今思えば、卒論のアンケート結果などを集計する際にどうして統計的に有意であるかどうかの検定をしなかったのか不思議。指導教員はそれぐらい指摘してくれても良かったのではないかと思う。)

社会人になって以降も、業務で統計の知識が要求されることはなかったので、業務経験も知識もほぼない状態だった。

 

利用した参考書・教材

日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集

合格者のブログなど調べたところ、こちらが鉄板のようだったので購入。過去6回分の過去問題が収録されている。ただし解説などはある程度基礎知識がある人向けなので、基礎知識がない人はこれだけでは厳しいと思われる。

 

日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2017〜2019年]

日本統計学会公式認定 統計検定 2級 公式問題集[2017〜2019年]

  • 発売日: 2020/03/18
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
 

統計Web 

基礎知識の学習はこちらのWebサイトの初級編・基礎編のみでほぼカバーされている。順番に読み進めていき、過去問を解いた際などにわからない点などがあった際はその都度振り返っていた。

https://bellcurve.jp/statistics/course/

 

YouTube 

予備校のノリで学ぶ「大学の数学・物理」というYouTubeチャンネルに統計に関する再生リストがあり、こちらを一通り見ることもおすすめ。特に検定に関する例題の解説がとてもわかりやすく、統計Webだけでは理解できない内容の補完として活用していた。また、動画なので、子供の世話をしながら流し見できるので、とても助かった。

https://www.youtube.com/watch?v=Bj8fkq533Dc&list=PLDJfzGjtVLHmx7qMP410-9gx0weC9d90X

チートシート

親切な人がQiitaなどにまとめてくれている。どうしても公式を覚えないと解けない問題もあるので、チートシートに出ている公式は一通り覚えたい。

https://qiita.com/moriokumura/items/ed246efe11fc5d3fc760

勉強方法(時系列)

初日

公式問題集の直近の問題を一通り解いてみる。しかし、序盤の箱ひげ図の問題以外ほとんど解けず撃沈。「まあ解説見ればなんとかなるでしょ」と思い解説を見る→理解できないところを調べるをやってみるも解説が理解できず、行き詰まる。これは一通り体系的に知識をつけるほうが早いと判断。翌日から統計Webを読み込むことに。

 

1週目

統計Webをひたすら読み進める。1日2時間くらい勉強に当てていたので1週間もあれば一通り読み進めることができた。

 

2週目

改めて過去問に挑戦。過去6回分一通り解いてみる。4割か5割ぐらいは解ける。主に解けないパターンは2つ。

  • 公式を覚えていないので解けない問題(期待値と分散の式変形が求められる問題)
  • 検定を使う応用問題

公式を覚えていなければ解けない問題はチートシートなどを繰り返し見て覚えるしかなかった。検定を使う問題は、統計Webだけでは応用問題を解けるレベルに理解ができていなかった。もっと良い解説がないものかと調べていたところYouTubeのヨビノリさんのチャンネルを見つける。

3週目

過去問で間違えたところを中心に統計Web、YouTubeのヨビノリで復習。このフェーズでは特にYouTubeが役に立った。

4週目

過去問2週目。大体7〜8割程度解けるようになった。

 

受験

テストセンターの予約

7〜8割ほど解けるという感触をつかめてきたので受験を申し込んだ。コロナ禍で外出が控えられていたせいもあってか、平日のテストセンターは空いており、直前でもテストの予約を取ることができた。

受験当日

直前までチートシートを眺めて、いざ受験。テストセンターでの受験は、他の合格者のブログにも記載されているが、過去問とは出題形式が全然違うことを予め知っておいたほうが良い。

過去問に合わせて「序盤の中央値・最頻値の問題は得意だから点を稼げる」「複数の問で構成される問題は1・2問目だけ確実に取る」といった皮算用をしていると面食らう可能性があるので注意。

出題順序がランダムなだけで、出題レベル自体は過去問と大差ないので過去問をしっかり理解できるレベルに繰り返しといておけば問題ないと思われる。

結果

あまり手応えないなと思いながらも試験終了したが、ギリギリで合格。危なかった。どこをどう間違えたかを振り返れないのでややもやもやが残る。

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試験結果

今後に向けて

今後も仕事で統計を使う予定はないが、データの重要性が叫ばれるこのご時世なので、例えばデータサイエンスが分かる人や、データをもとになにか判断をしたい人と関わる場面はあるのではないかと考えている。そのときに、今回の試験勉強で得た知識などを引っ張り出してきて、会話についていくことができれば十分かなと思っている。